仙台総鎮守愛宕神社 御社殿青葉山の絶壁に沿って広瀬川の蛇行が続く最終地点付近にある愛宕神社です。神社付近の標高は約75m、仙台市街地を一望できます。伊達政宗ととも米沢から岩出山へ遷り、江戸時代に仙台へ移転しました。火の神様である軻遇土神(かぐつちのかみ)を祀り、火防鎮護、辰巳歳生一代守護のご利益があります。




仙台総鎮守愛宕神社 由緒由緒の看板がありましたが難しいので愛宕神社のホームページから引用します。

"由緒
 当神社は仙台駅より南へ約3.5km、仙台城(青葉城)址より南東へ約2.5kmに位置し、東に太平洋、西に蔵王連峰、南に大年寺山(伊達家四代以降歴代霊廟)、北に栗駒山、眼下は清い流れの広瀬川を望み老杉茂る景勝の地、愛宕山に主祭神軻遇土神のほか十二神をお祀り申し上げます。
 
 現在の社殿は慶長8年、藩祖政宗公千代城に入城と同時に御造営になり御遷座申し上げております。

 当神社は古く羽州米澤に御鎮座になられ、天正19年(1591)藩祖伊達氏十七世政宗公が、米澤より陸奥國玉造郡岩出山に移るに際して、社も岩出山に御遷座、慶長5年(1600)千代城を青葉山に築城、名を仙臺(台)と改められ、慶長8年(1603)政宗公入府に合わせ社も一時国分荒牧村(現元寺小路)に仮遷座を行い、同年仙台城や城下を一望できるこの愛宕山(以前天狗山とも称す)に御社殿を御造営になられ、御遷座申し上げ、誓願寺を別当寺とし、合わせて5貫720文を寄進されております。

 以後藩内の安全を祈願するなど、特に火防の祭は城下挙げての盛大な祭りが行われたといわれます。この様に歴史を見てまいりますと、政宗公が知行地を移す毎に当社をお祀りしていたことがわかります。

 政宗公の意志を継いだ歴代の藩主特に2代藩主忠宗公慶安3年(1650)4代藩主網村公元禄7年(1694)に改修、修復工事を行っております。その後は歴代藩主の小規模ながら修理等が繰返され、ことに5代藩主吉村公は祭田30石を献納するなど、この時代には仙台の代表的な神社となっております。皇室の御安泰、国家鎮護、藩内の安全を祈る歴代藩主の尊崇ことのほか篤いものがありました。

 ことに股肱白石城主片倉小十郎景網の長子重網は家臣の兜の前立にまで「愛宕代権現」の護符を差し挟み、大阪の役の戦陣に立ち勇猛であったと伝えられております。天明元年(1781)菊池岡左衛門廣隆は石華表(鳥居)壱基を、若生儀兵衛は石段を奉納、大正12年吉田つぎ子刀自は嗣子と共に石段の補修と拝殿までの敷石200余間(凡364米)を奉納するなど藩政時代から現代に至るまで、藩主・家臣・庶民の信仰すこぶる厚いものがあります。当神社例祭には仙台市内全域の神興渡御が市民こぞって盛大に行われ、取り分け終戦直後、戦火により廃墟となった市中の復興と、市民の心の奮起を願い、戦前にも勝る神興の渡御が3カ年連続して斎行され、杜の都仙台市の復興と発展(現青葉まつり)の基となったことは特筆されるものであります。
 
 末社稲荷神社を奉斎します。

 愛宕神社HPより"



仙台総鎮守 愛宕神社 鳥居
国道286号線から少し上がった場所に愛宕神社の鳥居があります。


仙台総鎮守 愛宕神社 階段
鳥居をくぐると石段が目の前にそびえています。階段は215段あるようです。

仙台総鎮守 愛宕神社 階段上から見るとなかなかの眺めです。



仙台総鎮守 愛宕神社 階段


仙台総鎮守 愛宕神社 二之鳥居
さらに石段を上ると二之鳥居があります。東日本大震災で倒壊したそうですが、復興祈願を念じて奉納された鳥居です。



仙台総鎮守 愛宕神社 三之鳥居


仙台総鎮守 愛宕神社 三之鳥居
さらに少し上っていくと三之鳥居が見えてきます。こちらの震災後に奉納されたもののようです。



仙台総鎮守 愛宕神社 鳥居
頂上部には石の鳥居があります。


仙台総鎮守 愛宕神社 随神門随神門が見えてきます。向かって左に「日本最大の烏天狗」、右には「日本最大の大天狗」の坐像(2m50cm)が祀られています。



仙台総鎮守 愛宕神社 日本最大の烏天狗
見えにくいですが、日本最大の烏天狗です。


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こちらも見えにくいですが、日本最大の大天狗です。




仙台総鎮守 愛宕神社


仙台総鎮守 愛宕神社 手水舎変わった形の手水舎です。さざれ石のような石に見えますが分かりません。



仙台 愛宕神社 狛犬
拝殿の横に配置された狛犬です。赤い布が前掛けのように掛けられていました。仙台にはこの様な造形の狛犬が多いように思えます。



仙台 愛宕神社 拝殿

仙台 愛宕神社 拝殿こちらが拝殿になります。



仙台 愛宕神社 水神水神の石像です。



仙台 愛宕神社 愛宕天満宮 稲荷大明神左奥が愛宕天満宮、右の手前が稲荷大明神です。


仙台 愛宕神社 勝閧神社、産霊神社、 軍艦愛宕宮城県出身戦没者慰霊の碑

左かから勝閧神社(かちときのかんやしろ)、産霊神社(むすひじんじゃ)、 軍艦愛宕宮城県出身戦没者慰霊の碑




仙台 愛宕神社 エドヒガン桜樹齢約350年のエドヒガン桜の木、仙台市の保存樹木になっています。


仙台 愛宕神社 眺望展望台からの眺めです。仙台の中心部が一望できます。広瀬川の流れも美しい。



仙台 愛宕神社 御朱印
愛宕神社の御朱印です。素晴らしくきれいな字です。



政宗公とともに仙台に遷り、仙台総鎮守として崇められてきた神社は、石段を踏みしめて上ることでご利益が多くなるように感じました。仙台六芒星と言われる形からは、最も底に位置して青葉神社(旧東昌寺)とは対角にあります。仙台総鎮守として、高台から全体を見守っているかのようです。