仙台藩祖伊達政宗公を祀る青葉神社は明治7年(1874)、東昌寺の境内に創建されました。政宗公の神号である武振彦命(タケフルヒコノミコト)と愛姫、家臣も祀られています。東昌寺は、仙台城下を町割りする際に最初に決定された場所と言われています。東昌寺初代住職は、政宗公の大叔父である大有(だいゆう)和尚でした。現宮司は、仙台藩家老白石城主片倉家の16代当主です。
"御祭神
伊達政宗公 神号:武振彦命(タケフルヒコノミコト)
青葉神社は明治維新にあたり、仙台藩祖伊達政宗公の遺徳を景仰する有志が明治元(1868)年7月14日に神社の創営を請願し、明治7(1874)年2月7日願いの通り聞き届けられ、神号を武振彦命(たけふるひこのみこと)、社名を青葉神社と允許せられた。同年6月25日、県社に列せられ、明治7年7月1日より本殿、拝殿、神楽殿、社務所等の建築に着手。
同年11月11日落成、同年11月15日に鎮座祭を執行した。
その後、大正11年より社殿の改築を行い、昭和2年に現在の社殿が完成した。
主な年間行事そして、「仙台・青葉まつり」神輿渡御(5月第3日曜日)、春祭(5月24日、25日)、秋の例大祭(10月9日、10日)等を斉行している。
境内社として伊達政宗公の家臣を祀る祖霊社がある。他に、政宗公の正室・愛姫(めごひめ)様を祀る愛姫神社があったが、現在は本殿に合祀されている。
2011年3月11日に東日本を襲った大震災で、鳥居が倒壊する被害を受けたが、2014年5月に再建された。
また、社宝として拝殿に据えられている「時の太鼓」 。
この太鼓は、もともと仙台城内にて、時や合図を知らせる為にあったが、維新後の城の取り壊しに伴って民間に払い下げられ、明治8(1875)年に当神社に奉納された。元文元(1736)年、五代藩主吉村公が、現在の京都市三条東山区の太鼓屋、橋村利右エ門利重に命じて制作せしめられたものである。それから290年経過した今も毎朝、仙台の街に時を知らせている。
青葉神社HPより"
通町公園の脇に青葉神社の入り口があります。元々は北山五山の真ん中に位置する東昌寺境内だった場所に創建されたのが青葉神社です。東昌寺境内に創建された理由は、明治政府による神仏分離令による廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)が影響しているようです。
東日本大震災で大鳥居が倒壊しましたが、2014年5月に再建されました。
現在の大鳥居の脇には、東日本大震災で倒壊した鳥居が置かれています。和の精神を伝える「世の平穏を祈るモニュメント」として、政宗公の願いを伝えています。
石段を上って行くと、まっすぐ進むのではなく左に折れる参道になっています。下に見えるのが大鳥居です。
見上げるときれいな紅葉でした。
左に折れ、木々に囲まれた古い石畳みの参道を進みます。
木漏れ日が美しい石畳の参道。右に折れると石段があります。
正面に青葉神社の御社殿が見えてきました。
重厚感ある狛犬です。
手水舎にある龍と政宗公の青銅像。
昭和2年建造の拝殿は国の登録文化財に指定されています。
青葉神社の御朱印です。
大鳥居からまっすぐ進むと、江戸時代のメインストリートである国分町通に繋がります。その先には町割りの基点だった「芭蕉の辻」があります。さらに線を伸ばせば、愛宕神社にぶつかります。青葉神社と愛宕神社は直線で結ぶことができ、仙台六芒星の頂点と底と言えます。
現在も仙台の地で愛される政宗公が祀られており、「青葉まつり」などの祭事では多くの人を集めています。政宗公は、仙台六芒星の頂点から今も仙台を守り続けています。