コミックいわて
コミックいわて

岩手ゆかりのマンガ家が集結して、岩手を題材として描き下ろした10話のマンガ集です。岩手県庁が企画・発行にあたり、オタク?である達増岩手県知事が責任編集となっています。

本編の他に岩手県ゆかりの漫画家、岩手県が舞台の漫画、岩手県出身の漫画登場人物が岩手県のマップで紹介されています。
岩手県にゆかりのあるマンガ家が多いことに驚きました。

岩手を題材にしていると言っても、観光地ばかりが登場するのでなく、風土や日常、岩手県人気質、マンガ家達の故郷への想いが中心に描かれています。

岩手の観光地を知ろうと思って読んでしまうと、がっかりすると思いますが、岩手の風土た岩手県人を理解するという視点で読むのが良いかと思います。

岩手県庁が企画したという観点からは、岩手の何をPRしようとしているのかが中途半端な印象を受けます。とは言え、このマンガをきっかけに岩手のこと(存在)を知って貰うきっかけとしては良い企画だと思いました。

個人的にはバンカラの応援団が主人公の地下沢中也さんの作品が好きでした。

岩手が生んだ才能10人が、それぞれの岩手への想いを持って描き下ろしたマンガであり、実際に暮らしている自分にとっても故郷を見直す機会になりました。 岩手県庁さん、ありがとうございました!



関連したマンガとして「ゴーガイ! 岩手チャグチャグ新聞社」があります。
ゴーガイ! 岩手チャグチャグ新聞社 (KCデラックス)
ゴーガイ! 岩手チャグチャグ新聞社 (KCデラックス)

こちらも漫画を活用して岩手県の文化や観光情報を発信する目的で、岩手県庁と講談社が連携して企画したものです。作者は「コミックいわて」にも登場する一関市在住の飛鳥あるとさんです。

観光地の魅力をコメディータッチでハートフルに描いたマンガです。架空新聞社の県南支局の女性記者が主人公で、猊鼻渓、遠野、平泉、花巻などが登場します。

また、ストーリーとは別に観光地や名物などの紹介も掲載されており、観光案内としても活用できます。

今回は県南地域中心なので、県央、県北、沿岸地域の続編を期待したいです。