2011年1月28日に岩手県ゆかりの漫画家が集結して「岩手」をテーマに書き下ろしたマンガ作品集が発売されるそうです。 岩手の自然、伝承、祭り、人物など魅力いっぱいの地元ネタ満載なのだそうで、ぜひ欲しいです!
岩手県はマンガで県をPRするというプロジェクトを立ち上げ、平成22年度の県予算にも予算計上(952万円)したほどです。県の施策として出版されたマンガ本であり、当時の新聞記事には「漫画のソフトパワーを生かし、岩手を全国に発信したい」という県幹部の発言もありました。
出版の経緯・目的
平成21年7~9月に石神の丘美術館と萬鉄五郎記念美術館において『マンガ百花繚乱-いわての漫画家50の表現-展』が開催され、本県ゆかりの漫画家53名の作品が紹介されました。これらの漫画家の皆さんの協力をもらい、マンガを通じて本県のさまざまなソフトパワー(自然・文化やおもてなしの心など)を掘り起こし、その魅力を発信する活動として、いわてマンガプロジェクトに取組んでいます。その具体的取組として、本県ゆかりの漫画家に執筆依頼し、岩手を題材とする全国初の地域に焦点を当てたマンガ単行本「コミックいわて」を出版し、本県が有する豊かな地域資源やその魅力について、マンガを通じて全国に向けて情報発信を行っていきます。岩手県公式ホームページ 「コミックいわて」の出版について より
この力の入れようは、ある意味オタクであろう?達増岩手県知事の漫画好きが大きく作用していると思います。 「コミックいわて」の帯には"岩手県知事責任編集!!"と書かれています。
「荒俣宏・高橋克彦の岩手ふしぎ旅」(実業之日本社) で達増岩手県知事と対談して大変盛りあがった荒俣宏さんが 「あんなマニアックな知事はいない!しゃべり過ぎて疲れた。何食べたか覚えていない」(P10)と言ったというエピソードが紹介されているほどです。
荒俣宏・高橋克彦の岩手ふしぎ旅
本題に戻り、参加しているマンガ家は以下の10名だそうです。
・池野恋
花巻市在住。ときめきトゥナイト(集英社文庫―コミック版)などが代表作です。
・神田ジョセフィーヌ
盛岡市在住。 ホラーM、Office YOU等に掲載中だそうです。
・とりのなん子
岩手県出身。週刊モーニングに連載中のとりぱん (ワイドKCモーニング)が有名です。 鳥ネタと地元ネタが融合する私も好きなマンガです。
・そのだつくし
盛岡市出身、雫石町在住。あやしげ通販 (講談社コミックスキス)が代表作です。
・吉田戦車
奥州市出身。かわうそ君が登場する伝染(うつ)るんです。 (小学館文庫)は私も大好きなマンガです。
・佐藤智一
一関市(旧川崎村)出身。壁ぎわ税務官(ビッグコミックス)が代表作です。ビックコミックスペリオールで匠三代(ビッグコミックス)を連載中だそうです。
・地下沢中也
奥州市出身。預言者ピッピなどが代表作です。
・飛鳥あると
一関市在住。お受験します (Be・Loveコミックス)が代表作。
BE-LOVEに『ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社』を連載中です。 岩手県のと連携で発刊された単行本は岩手情報満載コミックとして絶賛発売中です。地元の観光名所を舞台にしたハートフルコメディです。 私も持っています。
・小田ひで次
八幡平市出身。ミヨリの森が代表作でがアニメ化もされています。
・いわてマンガ大賞作品 「イーハトーブを歩く人」 くどうよしと(盛岡市在住)
宮沢賢治に似た人物が現在の岩手県内各地に現れる物語。
こうして並べて見てみると、岩手県には素晴らしいマンガ家が多いと実感しました。発売が今から楽しみです。