聖橋(ひじりばし)は神田川に架かる本郷通りの橋で、千代田区神田駿河台と文京区湯島を結んでいます。関東大震災後の帝都復興事業で、昭和2年(1927年)に架けられたそうです。長さ92.0m、幅22.0mの鉄筋コンクリートアーチ橋です。
駿河台に「ニコライ堂」、湯島に「湯島聖堂」と、両岸に2つの聖堂があることから「聖橋」と名付けられました。
橋から下を覗くと、JR御茶ノ水駅を上から眺めることが出来ます。鉄道模型(Nゲージ)のジオラマの様で、見ているだけで楽しい光景です。
2010.10(iPhone3GS)
(iPhoneミニチュアカメラアプリ「TiltShift Generator」で加工)
聖橋が架かる神田川は、江戸時代に人工的に作られた渓谷です。二代将軍秀忠の時に本郷台地(神田山)を外堀とする大工事が行われ、水道橋からお茶の水にかけて仙台藩が施工を担当しました。この地域は「仙台掘」・「伊達掘」と称されたことは以前にブログで紹介しました。
御茶ノ水橋から
上流側の御茶ノ水橋からの眺めです。アーチ型の形状は神田川の景観と相まって非常に美しいです。水面に映り、きれいな円となります。
昌平橋から
下流側の昌平橋からの眺めです。上に総武線の鉄橋が架かり、構造物の造形美を感じることが出来ます。
2010.10(iPhone3GS)
御茶ノ水駅ホームから
御茶ノ水駅のホームから見上げます。
船から見上げた時に最も美しく見えるようにデザインされているそうです。川に降りて見上げてみたいものです。
橋上より両岸
聖橋の上から両岸を眺めます。
聖橋の名前の由来となった湯島側の湯島聖堂です。
橋上より昌平橋方面の眺め
聖橋の上から下流の昌平橋方面(秋葉原方面)を眺めます。最も好きな眺めです。元の地形である本郷台地、人工の堀、駅や鉄橋、トンネルなどの構造物が絶妙なバランスです。
動画
御茶ノ水駅と並行するように神田川が流れ、中央線(快速)、中央・総武線(各駅停車)が駅を行き交います。その下からは地下鉄丸ノ内線が顔を出して、神田川を渡ります。
古い地下鉄は浅いところを通っていることが分かります。新しい大江戸線などはホームに着くまでにかなり下がります。
駅、鉄橋、トンネルがあり、電車がクロスする風景はNゲージのジオラマの様な風景です。 9分40秒過ぎに中央線、総武線、丸ノ内線がクロスするように行き交います。
しばらく眺めていると、鉄橋を通る総武線が生き物の様にさえ見えてしまいました。
ジオラマに見えるということで、ミニチュア風に加工しようと試みました。(何か、違うような・・・。)
「聖橋」は橋自体がきれいで画になりますが、橋からの眺めも楽しめます。何度でも行きたくなる場所です。