八坂神社の門前にある「祇園」は平安時代より栄えた街です。「祇園」は舞妓さんとすれ違うこともある華やかな花街として有名で、外国人観光客からも人気のスポットになっています。石畳や町家があり、古都の風情を残す場所でもあります。人がいない早朝の「祇園」を散策してみました。散策ルートの地図は最後に紹介します。
鴨川 三条大橋
鴨川を渡って祇園に進みます。右岸には飲食店の川床が連なっています。三条大橋の擬宝珠には池田屋事件で付いたとされる刀傷が2ヶ所も残っているそうです。
新橋通
新橋通を覗くと、石畳となり両側に町屋が並んでいます。
白川南通
白川が流れ、対岸には風情ある飲食店などが連なっていました。白川を渡って入店することも出来るようです。春には桜が白川沿いに咲くそうです。
辰巳大明神
新橋通と白川南通が交わる場所に辰巳大明神があります。地域の守り神として舞妓さんや芸妓さんたちも参拝している姿が見られるそうです。
巽橋(たつみばし)
辰巳大明神の目の前にあるのが巽橋です。ロケ地としても有名だそうです。
新橋
白川を渡す新橋を渡ると新橋通が続きます。
火除け地蔵
新橋のたもとに火除け地蔵というお地蔵様が祀られていました。
巽橋に戻り、四条通方面に向かいます。巽橋の先には細い路地があります。こんな路地も絵になります。
花見小路通
四条通を渡り、格式高いお茶屋として知られる「一力亭」の横を通って花見小路通に入ります。祇園のメインストリートとも言われる通りで由緒あるお茶屋や料理屋が多く並んでいます。先ほどの白川南通や新橋通と少し雰囲気が違っていました。
花見小路通の東側路地を彷徨ってみますが、どこも風情ある路地ばかりです。
崇徳天皇御廟
保元の乱に敗れた崇徳上皇は讃岐に流されて46歳で崩御。阿波内侍がこの地に一塚を築き上皇の霊をお慰めしたと伝わる御廟です。
石塀小路(撮影禁止)
祇園界隈でも素晴らしく風情がある趣の石塀小路ですが「撮影禁止」の張り紙が貼られています。この小路は通るだけでも価値がある景観だと思います。「撮影禁止」とあることから、一般の住宅なども多い場所だと思われますので散策する際には迷惑にならないような配慮が必要です。
一念坂
高台寺の脇を通り抜け、一念坂へと進みました。カーブがきれいな小道があります。
二寧坂(二年坂)
ここまで来ると清水寺の参道まではすぐそばです。清水寺参道につながる産寧坂の下なので二寧坂と呼ぶようになったという説があります。また、名前の由来には大同2年(807)に整備されたからという説もあるそうです。竹下夢二が2年ほど過ごした居跡が残っています。
この辺りはお土産物屋さんが多い場所です。
八坂通
産寧坂には進まず、八坂通を法観寺方面に向かいます。
法観寺(八坂の塔)
八坂通を進んでいくと、法観寺の八坂の塔が見えてきました。夜にはライトアップで塔が照らされます。
八坂神社
最後に八坂神社まで一気に戻り、散歩の終わりとしました。八坂神社から四条通を眺めます。
早朝ということもあり、観光客や地元の人もまばらで、石畳が続く古都の風情を十分に味わうことが出来ました。