盛岡市南大通の「與志美庵(よしみあん)」は手打ちの田舎そばが美味しいお店です。輿志美庵、興志美庵、与志美庵と表記しているを見かけますが、与の旧字である與志美庵が正解だと思います。(私は「興」だと思っていました...)
南大通の1本裏通り、千手院の向かいにお店を構えます。駐車場は少し離れた丁字路の突当りにあり、3台ほど駐車できたと思います。
周辺には寺院が点在して、近くの紺屋町には町家の街並みがあり、盛岡でも風情ある地域だと思います。
店構えは味わい深い老舗蕎麦屋さんといった雰囲気で、店内も昭和の面影を感じられる懐かしく落ち着ける場所です。 4人掛けのテーブルが4つだけの小さなお店で相席が基本です。
何度か訪れているのですが、いつもはもりそばとカレー南蛮そばを頼んでいました。カレー南蛮そばはダシの効いたカレーのスープにコシのある田舎そばが絡み合って、クセになる味わいです。大きなネギと、旨みのある大きな鶏肉がよく合います。
必ず注文するもりそばは、太めの田舎そばです。コシがあって、そばの風味が味わえるそばです。少し甘めのタレと相性がよく、何度食べても飽きません。 腹持ちがすると思います。
今回はずっと気になっていた中華そばをもりそばと一緒に頼みました。
小ぶりの中華丼ぶりに盛られ、中華そばの王道といった見た目のものです。丸いチャーシュー、ナルト、のり、ねぎが乗っています。麺は細めのちぢれ麺です。見ただけでも美味しそうな、昔風の中華そばでした。
ダシが効いたスープが蕎麦屋さんの中華そばという感じで、とても美味しいスープでした。あっさり系でありながら味わい深いスープで、最後まで飲んでしまいました。
麺は少し固めに茹でられたちぢれ麺で、スープが絡んで美味しさが増します。一気に食べてしまいます。丸いチャーシューは味が染みていて柔らかく、しっかりと(適当なものではなく)美味しいものでした。
これからは注文を迷ってしまいそうですが、中華そばを頼むことが増えそうです。