岩手県紫波町の西部に鎮座する東北総鎮護『志和稲荷神社』と樹齢1200年と言われる巨木の御神木を紹介します。「おいなりさん」と仰がれて、厄払い(厄年祓)に訪れる人が多いようです。御神木は延命長寿・縁結び・子孫繁栄の信仰が篤いそうです。
志和稲荷神社 御神木 大杉



県道から参道に入ると滝名川が横を流れ、きれいな川の流れを眺めながら神社に向かいました。 川を流れる水の音が涼しげでした。

新緑がちょうど美しい時期でした。

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拝殿前の鳥居には茅の輪くぐり(藤の輪)があります。説明が丁寧に書かれていました。
茅の輪くぐり


御由緒を見ると、源頼義・義家が1057年に勧請したとあります。1000年近い歴史がある古社です。
御由緒

”天喜5年(1057)源頼義・義家が安倍氏一族の征討のため下向され、志和陣ヶ岡に滞陣中、祈願のために勧請され、その後藤原秀衡菅領のとき藤原氏の一族樋爪俊衡、同季衡が再建され、その後正平年間(1346~1470)足利氏の一族斯波家長が志和城主のとき社殿新築、その後は斯波氏累代の崇敬厚く、七代栓直の代に再建せられた。
ついで、天正16年(1588)斯波氏に代わって南部氏の領となり、南部氏代々の祈願所として歳々に直拝され、社領奉納普請を重ねられた外、盛岡から五里の間「志和稲荷街道」の参道をも開かれた。
なお大正7年(1918)県社の社格に列せられた。
更に昭和32年(1957)6月神社本庁の別表神社となる。”



拝殿です。

志和稲荷神社拝殿

志和稲荷神社拝殿

志和稲荷神社拝殿




拝殿の横を通り、「お稲荷さん」らしい朱い鳥居群をくぐります。
鳥居

途中から本殿を見ることが出来ます。
本殿

鳥居を通って、御神木に向かいました。
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御神木の近くには大杉が多く立っています。
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大杉が多く生えている中で、御神木はもの凄い存在感です。
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樹齢1200年余り、周囲14m、高さ45mとあります。
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”東北随一の樹齢・大きさを誇る御神木は源頼義・義家が安倍一族征討のため下向され陣ケ岡に滞陣中、祈願のため伏見稲荷大神様を勧請したと伝えられております。
古来より、稲荷山の表徴である大杉の神秘満ち溢れる霊力を求め老若男女の敬虔なる祈りが捧げられて参りました。
現在、延命長寿・縁結び・子孫繁栄の御神木として篤く信仰されております。”



新緑が気持ちいい、歴史を感じる境内で、川の流れの音に癒されました。
巨大な御神木周辺は神秘的な雰囲気が漂い、御神木の存在感に圧倒されました。





写真をまとめた動画です。