旧川井村(現宮古市)、JR山田線の陸中川井駅と腹帯駅の間にある第25閉伊川橋梁を見てきました。閉伊川の清流と新緑に橋梁の姿が溶け込んでいました。
閉伊川(へいがわ)は、盛岡市と宮古市の市境、区界峠付近に源流とする二級河川です。源流部付近から河口付近まで、JR山田線と国道106号線(閉伊街道)が並行して走ります。
国道106号から見える閉伊川の景色は素晴らしいものがあります。特に旧道を走れば、閉伊川のすぐ横を走り、美しい流れを間近に見ることが出来ます。
閉伊川にはJR山田線の多くの橋梁が掛けられています。第25橋梁は、その中でも美しい姿を誇っています。
本流には橋脚を立てず、ワーレントラス橋で渡しています。陸中川井側からの5径間、腹帯側の1径間がプレートガーダー橋で7径間で閉伊川を渡しています。
昭和28年(1953)に宮地鉄工所で制作され、昭和29年(1954)に架けられたようです。
この区間は昭和9年(1934)に開通しています。昭和22年(1947)にアイオン台風で不通となった記録があります。昭和29年(1954)に復旧完了しており、災害復旧により架け直された橋梁だと思われます。
ちょうど、快速の「さんりくトレイン宮古」が橋を渡って行きました。黄色に塗られた橋梁に青い車両が映えます。
少し下流にある橋梁と美しい閉伊川の流れです。
こればで、国道106号を通るたびに景色の美しさに感動していました。今の時期は、新緑によって、さらに清流の美しさを引き立てているようでした。第25閉伊川橋梁は、その美しい景色に溶け込んだ優れた構造物だと思います。