奥野宣之著「読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング」(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)を読みました。

奥野宣之氏の「1冊のノートにまとめなさい」シリーズの読書編です。「探す―買う―読む―記録する―活用する」の一連の流れについて、「読む」以外を1冊のノートを使って行います。本の中身を自分に「インストール」することを目的にした読書ノート術です。

読書は1冊のノートにまとめなさい

 


最近、iPhoneアプリを活用した「クラウド的読書ノート術」(仮称・・・)というものを思い着きました。ところが、肝心の読書ノートをどのように書いたら良いか迷い、この本を読んでみることにしました。


著者の読書ノートは

" 自分が本のどこに共感したのか、それに対してどう感じたか、それだけにフォーカスするのです。つまり、

・「自分にとって」重要な内容(本の引用)
・そこで発生した「自分の考え」(本の感想)

の二点にフォーカスします。
僕の読書ノートはこの「引用(抜き書き)」+「自分の感想」のセットで成り立っています。他人が読むものではないので長々と論を展開する必要はありません。あくまで「自分にとって」というのが重要です。 (P88)"

という点に集約されています。引用箇所を探す読み方は、自分の琴線に触れる箇所を探すことであり、積極的な読書につながります。

ノートを書く際には「ねぎま式読書ノート」という方法を使います。著者の「ねぎま式」という方法は会議や講習会などでも使える方法です。著者の「仕事の成果が激変する 知的生産ワークアウト」という本で紹介されていました。到って簡単な方法です。

さらに重要なのは、なぜ引用したのかを考えることであり、そのことが「自分の感想」になるのだと思います。

齋藤孝著「齋藤孝の速読塾(ちくま文庫)」 でも「いい引用文をみつけるという観点」で読む事の大切さを紹介しています。このことは、速読にもつながります。


読書ノートにより、読書を「体験」にまで引き上げることを目指しています。そのことにより、読書したことが日常で生きてくるのです。

読んで終わりとしないためにも読書ノートが必要だと痛感しました。自分の「体験」として身になる読書をすることで、新しいアイデアも生まれてくるのだと思います。