10月13日に「ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社」(BE-LOVE KCDX )の3巻が発売されました。帯にありますが「地方新聞漫画の決定版」です。
作者の飛鳥あるとさんは岩手県一関市在住です。
ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社 3号目


購入特典で作者描き下ろしのメッセージペーパー「岩手取材MAP」が付いていました。1巻から3巻までの作者の思い出や想いが詰まったMAPです。
DSC02223


1巻から岩手県が全面的にサポートして、岩手の魅力を発信してきた漫画です。回が進むごとに岩手県の単純な魅力だけではなく、岩手県民の気質、文化や風土について主人公の目を通して気付かされました。

岩手チャグチャグ新聞社照里支局(「照里」は架空都市)の記者坂東さきるが主人公です。さきるの成長もこの漫画の見どころだと思います。


3巻では、奥州市、一戸町、久慈市、岩泉町、釜石市、洋野町が登場します。これらは震災前に描き上げたものだそうです。
東日本大震災で被害の大きかった沿岸部の市や町が含まれています。何か巡りあわせのようなものを感じてしまいました。


地域医療の問題に切り込み、南部鉄器の魅力、岩手の美しさ、そして登場人物の人間的な魅力が希望的に描かれていました。


震災を受け、震災後の岩手を描いた特別編「「3.11」からの大船渡」が最後に収録されていました。大船渡の若い夫婦が立ち上がる姿から、未来の岩手に希望を持てる内容になっていました。


主人公さきるが本社勤務となり、3巻で一区切りとなるようです。再開される日を楽しみにしています。