三陸復興国立公園の唐桑半島は、三陸ジオパークの南端である気仙沼市に位置しています。リアス式海岸を体感できる多くの景勝地があります。
三陸ジオパーク
”三陸ジオパークは平成25年9月に日本ジオパークとして認定されました。エリアは青森県八戸市から岩手県の沿岸を縦断して宮城県気仙沼市まで。南北約220㎞、東西約80㎞で、その海岸線は約300㎞にもおよぶ日本一広大なジオパークです(2014年3月現在)。”三陸ジオパークオフィシャルWebサイト
早馬山(はやまさん)
唐桑半島の中央部に位置して、半島全体を一望できる「早馬山」に登ります。中腹にある「漁り火パーク」に車を停めて、頂上を目指します。
早馬神社の鳥居をくぐって、10分も歩けば頂上です。昔はスライダーやモノレール?があったようです。
頂上付近には早馬神社が祀られています。
源頼朝に由来がある神社だそうです。
陸前高田市方面の眺めです。広田湾の先に広田半島が見えます。
写真の下は漁火パーク。巨釜・半造方面になると思います。
半島の先の方を眺めてみます。
気仙沼大島も一望できます。左手の方が気仙沼市街地になります。
御崎(おさき)
唐桑半島の最奥に位置する御崎に向かいます。海食によって造られた岩礁による荒々しい景観は勇壮で見応えがありました。
御崎神社前にある駐車場に車を停めて遊歩道を進みます。
(唐桑半島先端に鎮座する御崎神社)
椿が迎える遊歩道を進みます。
遊歩道の途中にある鯨塚です。
”昔、嵐にあった漁船を鯨が御崎神社沖まで誘導し、無事すくったという伝説があり、この鯨の霊を祀ったものである。神社では、毎年正月7日の朝、神酒、イワシと塩とを塚に備えて鯨を供養している。又、鯨は神社の使いであるとの信仰があり、氏子は鯨を捕ること、その肉を食べることはしない。”
半島先端にある御崎灯台は海の安全を見守ります。
灯台を過ぎると岩場の海岸線が見えてきます。
八隻曳(はっそうびき)、千畳敷とも云われる岩肌が見所です。
児置島(こおきじま)、御崎神社が祀る大海津見大神は、児置島に降臨したと伝えられています。昔、母親が子供を島に置いて海藻採りに夢中になり、子供を置去りにしたという伝説が残っています。
あんなところに置かれた子供はかわいそうですね...。
陽沼(おぬま)・陰沼(めぬま)、”イザナギの神、イザナミの神が鎮座したところで、縁結びの神として広く知られている。近くの榊に結ばれた紙縒と陽沼、陰沼の水の色と組合せが一層神秘性をかもしだしている”とあります。海水がエメラルドグリーンになっていました。
こちらが陽沼は断崖絶壁の下にある入江です。
陰沼は岩の上の窪みに海水をたたえています。
巨釜(おおがま)・半造(はんぞう)
唐桑半島の東部に位置する巨釜(おおがま)・半造(はんぞう)地区に向かいます。今回は巨釜だけを見学しました。
巨釜
浜から見た沖合が大きな釜に見えることが由来。
半造
アワビ等の貝類を採って繁昌したことから、繁昌がなまって「半造」。または、釜が半分だけ完成したように見えることが由来。
高さ16m、幅3mの大理石。明治三陸大津波の際に先端が2m程折れたことから「折石」と呼ばれているそうです。
「水鳥場」、”美味しい湧水が湧いている場所で漁師が沖から漁の帰りに渇いた喉を潤したと云われている”
三陸ジオパークに数多くの景勝地がありますが、唐桑半島では美しく力強い勇壮な景観を見ることが出来ます。