残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
橘玲氏著の「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」を読みました。 知人が「面白かったから」と貸してくれた本です。
遺伝には身体的なものだけでなく知能や能力、性格までも組み込まれており、それを変えることは難しいという前提から解説がなされています。
それは遺伝学や進化論、経済学、社会学、脳科学などによるアプローチから解説しています。こころについては、進化の歴史からつくられたとする遺伝子中心主義から読み解く進化心理学で解説しています。
自己啓発に関する本が多く出版されていますが、ほとんどの人間は遺伝で能力や性格が決まっており、成長したり変わったりするのは難しいとのことでした。
一般の人間が生き延びるには、自分の「好き」を仕事にしてロングテールの中で小さくニッチな市場で頭を出すことだと結論付けています。
遺伝学、経済学、社会学など‥‥の事例が多く紹介されています。多方面から多角的で豊富な引用は広く知識を得る内容ともなっており面白かったです。
"ヒトは肉食獣の餌だった"、"日本人はアメリカ人より個人主義?"、"吸血コウモリ返報性の罠"、"日本人は会社が大嫌いだった"など・・・。