weblogeyecatch1.jpg

「奇岩「夫婦石」とせんまや歴史散策」(駅からハイキング)で千厩を歩く。

JR東日本『駅からハイキング』の「奇岩「夫婦石」とせんまや歴史散策」に参加して一関市千厩町を散策しました。千厩駅から千厩の中心街を歩き、名所を巡りつつ歴史に触れるウォーキングです。

駅ハイ 千厩 花相撲


千厩駅
50人近い参加者がありました。出発式で説明や挨拶があり、千厩駅を出発しました。
千厩駅

千厩駅のホームと時刻表、駅前の像です。千厩駅は上下線ともに約1時間に1本で、典型的な田舎駅です。
JR大船渡線は東日本大震災の影響で気仙沼駅から終点盛駅までは不通となっており、復旧の目途は立っていません。千厩は気仙沼の復興の拠点となっています。
千厩駅ホーム千厩駅
千厩駅 時刻表千厩駅前 像



(寄り道)
駅から数百メートル進んだ最初の交差点に「文栄堂」があります。名物は「茶まん」という薄皮まんじゅうです。甘過ぎず、美味しい餡が自慢です。
文栄堂茶まん



1.夫婦石(めおといわ)、子宝地蔵

商店街を歩いていると、突然、男性と女性の象徴に見える巨石が現れます。自然の御影石で、古くから夫婦円満と子孫繁栄の象徴として祀られてきた巨石です。
夫婦岩

由来によると太古から祀られてきたようです。
夫婦石の由来

夫婦石の上には「弥栄神社」があります。
弥栄神社

神社の横のお堂には黄金色のご神体があります。
ご神体

もう一つお堂があり、ご神体が祀られています。(※写真は自主規制...)子宝祈願で訪れる若い夫婦が多いそうです。
ご神体

お堂の裏にもひっそりと...。
ご神体

夫婦岩の前にある子宝地蔵です。
子宝地蔵

夫婦岩と一緒に参拝すると、子宝に恵まれ、お産が軽くすみ、悪阻(つわり)も軽くなるご利益があるそうです。
子宝地蔵由来




途中、銭湯だった建物があります。千厩の商店街には古い建物が残っています。
銭湯



2.金山一揆集結の地、松沢神社

金山一揆集結の地です。千厩周辺は古代から金の産地として知られ、奥州藤原氏の繁栄を支えました。
金山一揆集結の地

豊臣秀吉が天下を取り、産金の税を年1回から3回としたことを不服として金掘り子3,000人が一揆を起こしたとあります。首謀者は即刻撫で切りされ、頭取38人が見せしめのために磔(はりつけ)、処刑されたそうです。町内には処刑された頭取が埋葬された「六道塚」が残っています。
金山一揆

「金山一揆てくてくコース案内図」金山一揆に関る旧跡を辿るコースです。六道塚は12番。
金山一揆てくてくコース

松沢神社の鳥居には夏越の大祓(なごしのおおはらい)の「茅輪(ちのわ)くぐり」の準備がされていました。今回は神社には登りませんでした。
松沢神社

櫓の上に鐘があります。
鐘



松沢神社前を直進して橋を渡り、千厩川沿いを進むと商店街に戻ります。角には古い洋館造りの酒屋さんがあります。
伊作酒店


千手観音の石像を左に見ながら千厩川沿いを進みます。一緒に参加した方から子年生まれの守護仏だと教えてもらいました。
千手観音



3.日野屋別宅庭園

昼食場所となった日野屋別宅庭園です。ドラマや映画のロケにも使えそうな素晴らしい景観です。
日野屋別宅庭園

手入れの行き届いた庭を眺めながらの昼食となりました。
日野屋別宅庭園

右上には個人所有の観音堂があります。
日野屋別宅庭園

池には蓮が浮かびます。
ハス

使われていない井戸の跡です。昔はここで水を汲んだり、洗濯をしたりしたのでしょうか。
井戸

日野屋別邸。
日野屋別邸

御影石を基礎に使っているようです。東日本大震災の影響はないようです。基礎に乗っているだけだと思うのですが、昔の建築に感心します。
基礎

玄関の板間は鏡のように磨かれていました。
玄関

昔の造りの天井です。ススで黒くなっているのでしょうか。
天井


昼食時、冬の伝統行事である「果報だんご」が振る舞われました。だんごの中に萩の小枝が入っていれば当たりです。当たりが出た人にはプレゼントが配られました。
果報だんご



昼食は、今回誘って頂いた方が出前を取っていて、ご馳走になりました。小角(こっかど)食堂の千厩名物「あんかけカツ丼」です。今回はヒレカツバージョンです。ヒレカツ版は丸いヒレカツが4つ乗っています。通常のカツと違い、脂身が少なくヘルシーだと思います。
ご飯の上にキャベツの千切りが乗り、その上にサクッと揚げたカツを乗せ、甘酸っぱいソース味の餡がかけてあります。この餡は、カツオ節とサバ節でダシをとり、中農ソースや醤油、砂糖などで味付けられているそうです。
あんかけカツ丼

小角と書いて「こっかど」と読みます。
小角食堂




4.大光寺・薬師如来立像

日野屋庭園から程近い場所に大光寺があります。杉並木の参道を登ります。
大光寺

山門をくぐり、大光寺境内に向かいます。
山門


本堂の近くに薬師堂があります。
薬師堂

平安時代後期11世紀の寄木造で像高160.1cmだそうです。岩手県指定文化財です。
薬師如来立像由来

真中に薬師如来立像が収められています。地震の際に向かって左の像や灯明台などが倒れたそうですが、後ろに倒れたので正面のガラスが割れなかったそうです。
薬師如来立像

薬師如来立像です。左手に薬を持っています。衣は朱塗りであり、天台宗に由来するようです。
薬師如来立像



大光寺から商店街の裏通りを歩きます。
山手に白石家所有の阿弥陀堂があります。前述の「金山一揆てくてくコース案内図」によると、本尊は金仏の座像だそうです。
阿弥陀堂

途中、洋館があります。
洋館

懐かしい雰囲気の写真館。今は閉店しています。
写真館

昔の看板がありました。味のある看板です。
看板


路地を登ると、金山奉行所で使われていた門を移築した白石家門があります。
金山関所門

立派な門扉です。
門扉



再び、商店街に戻ります。商店街には古い造りの建物が多く残っています。
商店街
商店街
商店街

こちらは昔、旅館だった建物。
昔旅館だった建物

こちらが「あんかけカツ丼」の小角食堂です。
小角食堂


小角食堂の交差点を渡ると、新しい街並みに変わります。
歩道に設置された手すりは馬の頭と蹄鉄をモチーフにしています。
馬

蹄鉄

街路灯にも馬がいます。
街路灯


歩道にあるベンチには将棋盤が埋め込まれています。他に碁盤もあります。
将棋盤



5.愛宕花相撲、夜泣き地蔵

商店街の突き当たりに公園があり、一角には愛宕神社があります。ここで愛宕花相撲を見ながら休憩をとりました。
愛宕神社


女相撲「愛宕花相撲」です。実際に相撲を取るわけではなく、土俵入りや弓取り式、甚句などを行います。



がんづき、梅干し、漬物など花相撲の方々が作った品々を頂きながら休憩です。
がんづき

地元の子供たちがたてた抹茶とお菓子も頂きました。
抹茶


愛宕神社近くにある夜泣き地蔵です。子供の夜泣きがひどいときにお参りに来たそうです。
夜泣き地蔵

夜泣き地蔵に供えられたおだんごを頂きました。
おだんご



裏通りを通り、次の目的地に向かいます。


6.せんまや街角資料館

旧専売局千厩葉煙草専売所が「せんまや街角資料館」として使われています。
せんまや街角資料館

明治30年、大蔵省臨時葉煙草取扱所建築部の標準設計により建築されたそうです。
旧専売局千厩葉煙草専売所

波板軒板付破風に特徴があるそうです。
波風

縦長の窓にも特徴があります。
窓枠

中に入ると、古い貴重な映写機が展示されていました。昭和25年に千厩の映画館に導入された35ミリ映写機ニュースターだそうです。
35ミリ映写機ニュースター

他にも年代物の道具や家電製品などが展示されています。
gon110702-10 (6).JPG洗濯機と冷蔵庫

煙草の関する展示では、昔の煙草や葉煙草などが展示されいます。
昔のたばこ

葉煙草

煙草の生産についての展示もあり、見応えのある資料館です。


資料館から商店街方面に向かうと蔵が立ち並ぶ「酒のくら交流施設」が見えて来ます。
酒のくら交流施設

土蔵の壁が少し黒っぽいのは、戦時中に空襲から守る為に墨を塗ったなごりだそうです。
酒のくら交流施設


酒のくら交流施設の向かいには吉川寺というお寺あります。これも前述の「金山一揆てくてくコース案内図」によると、「伝燈という僧侶が開基したとつたえる。金掘りや山師の信仰を集めた」とあります。ここで再び金山に繋がります。
吉川寺



7.千厩酒のくら交流施設

こちらの蔵では、東日本大震災で被災した陸前高田市の酔仙酒造が復興に向けてお酒を仕込むことが決まりました。

施設内には貴重な建造物が立ち並びます。母屋と西洋館の設計は東京駅を設計した「辰野金吾」の一番弟子とされる「小原友輔」が携わったとされています。
案内看板

入って正面に西洋館があります。事務所に使われていた施設です。
西洋館

雨樋に特徴があるそうです。
雨樋


西洋館の隣には贅を尽くした旧佐藤家母屋があります。
玄関には花模様のモダンなタイルがあり、玄関の扉はケヤキの1枚板が使われています。
母屋玄関

玄関の天井です。
玄関天井

2階、大正時代のガラスが残る窓です。写真では分り難いですが歪んでいるガラスに大正ロマンが残ります。
ガラス窓

2階から見た庭です。28種類の紅葉が植えられていて、秋には紅葉が楽しめます。
庭

庭

2階廊下です。明かり取りの窓から、光が優しく入り込みます。
2階廊下

旧佐藤家母屋はケヤキなどの材料が贅沢に使用し、細かいところにも手を尽くした貴重な建造物です。



造り蔵では酒造工程について説明を受けました。立ち並ぶ仕込み用のタンクを上から覗きこみ、貴重な体験となりました。
仕込みタンク


施設内には馬事資料館があり、千厩と馬の関わりについて知ることが出来ます。千厩は兵馬の補給地として「千馬屋」と呼ばれていたそうで、500年前から現在の「千厩」となったそうです。
義経の愛馬「太夫黒」も千厩から出たと伝わるそうです。
千厩と馬の関わり


馬事資料館


見学後には今も造り続けられている地酒「玉の春」の試飲がありました。

お土産には「地酒ケーキ 玉の春」を頂きました。酒の味がするカステラです。
地酒ケーキ 玉の春


YouTube岩手日日チャンネル「【経済復興】岩手県一関市 千厩酒のくら交流施設」の動画です。



千厩さけのくら交流施設 


古くは金や馬の産地、その後、葉タバコの産地となり、宿場町として商人文化が栄えた町の歴史を辿る有意義な散策でした。



Comments [4]

No.1

むらごんさん こんばんは

コメントありがとうございます
せんまや駅ハイの記事 
短時間に 抜群に詳細に書かれていますね 
ありがたく 参考にさせていただきます〜
 
こちらは ゆっくり進んでいます
あの日の夕食も いずれアップしようと思っています

ひなちゃん

No.3

こんばんは!

hinachanさんと同様、コメントありがとうございました。
一気に全部!まとめ方に無駄が有りませんね。
タンも虎の巻にさせていただきます。^^
「地酒ケーキ 玉の春」、お酒がタップリ入っていて美味しかったです。

歩道のベンチの碁盤には気づきませんでした。^^;
同じところを歩いているのに見方がいろいろで、面白いですね~

関連記事

著者: Junya Murakami

このページの上部へ

Googleサイト内検索

最近のピクチャ

  • 仙台東照宮
  • 遠野町家のひなまつり
  • 大崎八幡宮 拝殿
  • 榴岡天満宮
  • 仙台総鎮守愛宕神社 御社殿
  • 宮城縣護國神社
  • 富岡八幡宮
  • 萬年橋

月別アーカイブ

  1. 2019年3月 [2]
  2. 2019年2月 [11]
  3. 2018年12月 [3]
  4. 2018年11月 [4]
  5. 2018年10月 [2]
  6. 2018年9月 [7]
  7. 2018年8月 [2]
  8. 2018年5月 [2]
  9. 2018年4月 [2]
  10. 2018年2月 [3]
  11. 2018年1月 [5]
  12. 2017年12月 [2]
  13. 2017年11月 [1]
  14. 2017年10月 [1]
  15. 2017年9月 [2]
  16. 2017年7月 [1]
  17. 2017年5月 [2]
  18. 2017年4月 [2]
  19. 2017年1月 [1]
  20. 2016年12月 [1]
  21. 2016年10月 [4]
  22. 2016年9月 [4]
  23. 2016年8月 [1]
  24. 2016年7月 [2]
  25. 2016年6月 [1]
  26. 2016年5月 [3]
  27. 2016年4月 [2]
  28. 2016年3月 [5]
  29. 2016年1月 [3]
  30. 2015年12月 [4]
  31. 2015年11月 [2]
  32. 2015年10月 [4]
  33. 2015年9月 [3]
  34. 2015年8月 [4]
  35. 2015年7月 [2]
  36. 2015年5月 [4]
  37. 2015年4月 [2]
  38. 2015年3月 [2]
  39. 2015年2月 [1]
  40. 2015年1月 [4]
  41. 2014年12月 [1]
  42. 2014年11月 [3]
  43. 2014年9月 [1]
  44. 2014年8月 [5]
  45. 2014年6月 [2]
  46. 2014年5月 [1]
  47. 2014年4月 [2]
  48. 2014年3月 [7]
  49. 2014年2月 [1]
  50. 2014年1月 [6]
  51. 2013年12月 [10]
  52. 2013年11月 [7]
  53. 2013年10月 [6]
  54. 2013年9月 [10]
  55. 2013年8月 [3]
  56. 2013年7月 [7]
  57. 2013年6月 [3]
  58. 2013年5月 [8]
  59. 2013年4月 [10]
  60. 2013年3月 [4]
  61. 2013年2月 [13]
  62. 2013年1月 [5]
  63. 2012年12月 [9]
  64. 2012年11月 [1]
  65. 2012年10月 [1]
  66. 2012年9月 [1]
  67. 2012年8月 [1]
  68. 2012年7月 [4]
  69. 2012年6月 [6]
  70. 2012年5月 [4]
  71. 2012年4月 [1]
  72. 2012年3月 [8]
  73. 2012年2月 [8]
  74. 2012年1月 [4]
  75. 2011年12月 [10]
  76. 2011年11月 [9]
  77. 2011年10月 [10]
  78. 2011年9月 [8]
  79. 2011年8月 [9]
  80. 2011年7月 [8]
  81. 2011年6月 [19]
  82. 2011年5月 [16]
  83. 2011年4月 [1]
  84. 2011年3月 [6]
  85. 2011年2月 [18]
  86. 2011年1月 [20]
  87. 2010年12月 [15]
  88. 2010年11月 [20]
  89. 2010年10月 [34]
  90. 2010年9月 [11]

Powered by Movable Type 6.2.4