熊本電気鉄道(熊本電鉄・くまでん)の5000系電車は、その風貌から「青ガエル」の愛称で親しまれています。現在は熊本電鉄菊池線の上熊本~北熊本間を運行しています。
昭和32年(1957)製の車両で、昭和60年(1985)に東京急行電鉄(東急電鉄)から譲り受けたそうです。緑一色の車体と前面の2枚ガラス(湘南スタイル)が目のように見えることから、「青ガエル」と呼ばれるようになったようです。
現役の2両のうち、1両(5102A号車)が平成27年3月中、1両(5101A号車)が平成28年3中に引退の予定だそうです。
上熊本~北熊本間、約9分間の運行区間を折り返し運行で行ったり来たり。上熊本駅には熊本市電とJR鹿児島線の駅があり、北熊本駅は熊本電鉄の乗り換え駅となっています。地域住民の足として活躍しているのです。
熊本市電で上熊本駅に向かい、始発に乗りこみました。車内もレトロ感にあふれています。
車窓は熊本市中心部と違った趣きのあるもので、昔のままの駅やホームが残り、ノスタルジックな空間に浸ることが出来ます。沿線の生活感を感じられる雰囲気に包まれます。
北熊本駅に到着してみると、様々な車両を目にします。特に昔の都営三田線の車両には思い出があり、懐かしさを覚えました。
6000形
熊本電鉄の主力車両、6000形です。かつての東京都営地下鉄三田線の車両で、1995年に導入開始されています。
200形
大阪の南海電鉄から1998年に譲り受けた22000系電車(愛称:ズームカー)です。熊本電鉄線全線で運用可能な貴重な編成だそうです。ライトブルーとブルーにオレンジの帯は、熊本電鉄カラーだそうです。
モハ71
昭和3年(1928)製造の車両だそうです。広浜鉄道、国鉄を経て昭和29年に譲り受けた車両です。北熊本駅の車庫内で車両入換用として稼働しているそうです。
「くまモン電車」
平成26年3月に運行開始されたくまモンをラッピングした「くまモン電車」です。脱線しにくい安全な台車を装着しているそうです。新しい台車をPRするためにラッピングしたそうです。
この3月からは、元東京メトロ銀座線の車両(01系電車)が導入されそうです。
青ガエルが引退するのは残念ですが、熊本電鉄は車両を大切にしている鉄道会社だと感じました。役目を終えた車両が活躍でき、大切にされているということに非常に好感が持てました。かつてのプロ野球ヤクルトの野村再生工場を思い出してしまいました。
おまけ 熊本市電
Bトレインショーティー 東急電鉄5000系(初代)(再販)[バンダイ]《04月予約》 |