金山棚田 一関市舞川字唐ノ子にある金山棚田(かなやまたなだ)は、農村の原風景を残しています。100数枚の田んぼの形は様々で段上に配置されています。耕作作業の苦労が一目で分かります。地元有志「金山棚田を守る会」によって維持され、この美しい景観を保っています。今でも手作業による耕作が行われています。


金山棚田県道261号中里堀切線を東山町方面に向かって舞川地区を走ると、左手に看板が見えてきます。



金山棚田途中の駐車スペースに車を停めて、杉林の中を200mほど歩きます。 


 
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gon1605DSC00997綺麗な杉林の中を歩きます。この道を歩くだけでも癒されます。



金山棚田金山棚田の上端に着くと、立派な案内看板がありました。

”未来に残したい一関の原風景 金山棚田
農業史学者古島敏雄の著書「土地に刻まれた歴史」によれば、水田開発の始まりは丘陵・山地に刻まれた小さな谷からであるとしている。
この棚田も丘陵・山地に拓かれた小さな棚田である。面積は、四反二畝(42アール)の中に100数枚の他を数える。
水源は、沢水・天水・溜池であり、上の段から下の段に水が落される田越灌漑が行われている。開拓された時期の記録はないが、古老の話によると江戸時代後期とのことである。拓かれてから100年以上にも亘って伝統的農耕(手作業)を継承して美しい棚田の景観を今に伝えている。
苦労して造ったものは大切にしたいものであるが、圃場条件の悪さや耕作者の高齢化からこの景観を維持していることは困難な状況になって来ている。金山棚田を守る会では、職を考えると共にこの棚田を地域の宝として守る活動に取り組んでいる。
平成25年5月25日
金山棚田を守る会
一関市農村地域活性化モデル支援事業”




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水源の溜池には水草が生え、こちらも美しい池でした。



金山棚田
金山棚田
金山棚田本当に美しい景観です。


金山棚田
金山棚田 



金山棚田

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手植えされた苗がピンと立っていました。



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金山棚田様々な形の田んぼが目を楽しませてくれます。維持する苦労が伝わってきます。

金山棚田下から見ると、丘陵地であることがよく分かります。


農家の後継者不足は深刻で、圃場の大規模化が進んでいる昨今です。このように水田の原形をとどめることは大変な苦労があると思います。この景観を残していることに対する畏敬を覚えざるを得ません。