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妖怪セミナーin遠野の2日目に行ってきました。遠野物語百周年の記念行事で1日目の昨日は京極夏彦さんと近衛はなさんが「遠野物語を語る」と題した対談でしたが、今日は荒俣宏さんと高橋克彦さんの対談です。

◎「遠野古事記が語るもの」荒俣宏×高橋克彦

遠野物語は有名ですが、遠野古事記というものを初めて知りました。今年は遠野物語発刊100周年ですが、その更に150年程前1763年(宝暦13年)の江戸時代に書かれたものだそうです。

当時の様子が描かれた貴重な文献ということでしたが、話がそっちこっちに飛んでいて分り難いとも言っていました。荒俣さんは1回読んで分らず、2回目で分ったそうです。

荒俣さんが言うにはお菓子の話がよく出てくるという事でした。また、怪しい者は簡単に切り捨てられるということが印象に残ったようでした。

高橋克彦さんは、真偽が分らない事が多いと言っていました。例えば、獅子踊りや鬼剣舞は京都から伝わったと書かれていたが、その裏を取っておらず、本当なのかが分らないと。

岩手は隠す文化があり、遠野物語にしても最後までは言わないところがあり、遠野古事記の話が分かり難いのもわざとではないかとの憶測も飛び出しました。

本題からは逸れましたが、高橋克彦さんの祖先が猫に祟られていた?という話が飛びだし面白かったです。また、遠野物語を柳田国男に語った佐々木喜善と高橋克彦さんのおじいさんと繋がりがあったそうです。そのおじいさんの余り大きな声では言えない逸話等も飛び出して会場を沸かせていました。


◎「怪遺産認定式」世界妖怪協会認定
語り部の話等を挟み、京極夏彦さんや荒俣宏さんらが登壇して、世界妖怪協会(会長 水木しげる)による世界遺産ならぬ「怪遺産認定式」が行われました。

「決して遠野物語100周年にあわせたものではありません」と京極さんが言えば、荒俣さんが「あわせました」と暴露したりと前談の掛け合いも面白かったです。

鳥取の境港市、徳島の三好山市山城町に続き3番目の認定で、荒俣宏さんから本田市長に認定証が送られました。 本田市長は河童や天狗、座敷ワラシと共存すると謝辞を述べていました。ユーモアのある市長さんでした。


妖怪セミナーというインパクトのあるイベントで、楽しく不思議な対談と認定式でした。
産経ニュース

会場で買った本。荒俣宏さんのサイン本「フリーメイソン」。



会場に入る前に持って行った自転車で近くを散策。

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遠野駅
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遠野駅前「遠野物語100周年」看板
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遠野駅前の池にあるカッパのモニュメント
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馬のベンチ
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JR釜石線、木製?陸橋を望む
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上の写真の木製陸橋
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遠野市のマンホール
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カッパが描かれた側溝の蓋
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獅子踊りの銅像

市内には色々な銅像がある
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遠野市立博物館リニューアルオープン記念のバッチ


遠野市立博物館では「水木しげるの遠野物語」原画展が開催されていました。11月23日までの開催です。
博物館の入口で売っていた「水木しげるの遠野物語」を買ってしまいました。 遠野物語を水木しげるさんがコミック化したもので、柳田国男と水木しげるの超コラボレーションです。